SQL Server 2008 オフライン vs. オンライン バックアップ

SQL Server 2008 のオフライン(Offline)バックアップの利点と欠点をまとめると次のようになります。

■ 利点

  • 操作が簡単
  • システム データベースのバックアップに最適
  • ハードウェア リプレイス時に最適

■ 欠点

  • SQL Server を停止しなければならない
  • トランザクション ログの切り捨てを定期的に実行しなければならない。または復旧モデルを「単純」で運用し、トランザクション ログが肥大化するのを防ぐ必要がある
  • 毎回ファイルのサイズ分だけバックアップしなければならない(オンライン バックアップよりもサイズが大きくなる。また差分や増分バックアップ機能がない)
  • 障害発生直前までの復旧ができない(トランザクション ログ バックアップと組み合わせた運用ができない)

これらのオフライン バックアップの欠点は、オンライン(Online)バックアップを利用すれば、すべて解決します。したがって、実際の運用では、オフライン バックアップとオンライン バックアップを併用していくのがお勧めです。オフライン バックアップは、システム データベースのバックアップやマシン リプレイス時のデータ移動用途として最適で、オンライン バックアップは、ユーザーが作成したデータベースのバックアップ時に最適です。もちろん、DB を停止できない場合は、システム データベースのバックアップをオンライン バックアップで取得してもかまいません。

オフライン バックアップの実行方法はこちらから
http://d.hatena.ne.jp/matu_tak/20091208/1260283634