SQL Server 2000 のシステム データベースに含まれるもの

SQL Server 2000 から SQL Server 2008 へデータベースを移行する際には、システム データベースに格納されている情報も把握しておく必要があります。SQL Server 2000 のシステム データベースには、master、msdb、model、tempdb、distribution の 5つがありますが、tempdb は一時領域用のデータベースなので移行する必要はありません。また、distribution はレプリケーションで利用されるデータベースなので、レプリケーション環境での移行時にのみ関係します。model は、新しくデータベースを作成する際のテンプレート データベースなので、これも移行する必要はありません。
したがって、システム データベースの中に含まれるものを意識するのは、master と msdb の 2つのデータベースだけで良いことになります。master と msdb データベースの中に含まれる情報は、次のとおりです。

mster データベースにはログイン アカウントやサーバー ロールの設定、構成オプション(sp_configure で設定したもの)、リンク サーバーの設定など、msdb データベースにはジョブや警告、オペレータ、DTS パッケージ、保守計画、レプリケーションなどが格納されています。
これらのオブジェクトについては、移行先の SQL Server 2008 で再作成または再設定する必要があります。それぞれのオブジェクトの再作成/再設定方法については別途投稿します。