リソース ガバナの分類子関数内で利用できる関数

SQL Server 2008 からの新機能である「リソース ガバナ」で利用できる分類子関数は、ユーザーがSQL Server へ接続を確立する時(ログイン時)に実行される関数なので、利用できる関数が次の種類に限定されています。

  • HOST_NAME()
  • APP_NAME()
  • SUSER_NAME()
  • SUSER_SNAME()
  • IS_SRVROLEMEMBER()
  • IS_MEMBER()

この中で役立つのが APP_NAME 関数での振り分けです。この関数は、アプリケーション名を取得できる便利な関数なので、この関数を利用すればアプリケーションごとにワークロード グループを分けられるようになります。ADO や ADO.NET を利用している場合は、アプリケーション名を次のように接続文字列(Connection String)の Application Name で指定することができます。

'' ADO(WSH)の接続文字列の使用例(アプリケーション名を batch と指定)
Dim cn
cn = WScript.CreateObject("ADODB.Connection")
cn.Open("Provider=SQLOLEDB;" _
         & "Server=salt;" _
         & "Database=AdventureWorks;" _
         & "Application Name=batch;" _
         & "Integrated Security=SSPI;")