無料で利用できる Power BI がスゴイ! Microsoft Power BI 2.0
2015年 7月から提供された最新バージョンの Microsoft Power BI 2.0。
今までのバージョンは、Office 365 上での提供(Power BI for Office 365)でしたが、今回の Power BI 2.0 からは単独のサービスになって、しかも無料版も提供されるようになりました!
Power BI に関して、自習書を執筆したので、その冒頭部を以下でご紹介します!
Power BI を利用すれば、レポートの作成や共有ができることはもちろん、さまざまなデータソースからデータを取得したり、取得したデータの加工(いわゆる ETL:Extract/Transform/Load やクレンジング処理)までもを行うことができます。しかも、これらはプログラムを一切記述することなく実現することができるので、まさに BI を強力に(Powerful に)推進できるツールです。
Power BI を利用すれば、次のような分析レポートを簡単に作成できます。
ノン コーディングで、多彩なグラフ/チャートを作成することができ、棒グラフはもちろんのこと、折れ線グラフや円グラフ、Treemap、ウォーターフォール(滝)グラフ、地図(マップ)、散布図(バブル)、ゲージ、Funnel(漏斗)、複合グラフ(2Y軸)、面グラフなどを簡単に作成することができます。
また、作成したレポートは、モバイル デバイスにも対応しているので、スマートフォンやタブレット(iPhone や iPad、Android 端末など)からも参照することができます。Power BI サイトは、HTML5 で描画されているので、一般的な Web ブラウザーがあれば、レポートを参照することができ、また、参照だけではなく、モバイル デバイスからでもレポートの編集を行ったりすることができます。
次の写真は、スマートフォンから Power BI サイトにアクセスしているときの様子です。
■ Power BI の主な特徴
Power BI の主な特徴をまとめると、次のようになります。
● 無料で利用できる(登録にクレジット カードは不要)
Power BI には、無料版と有料版があり、データ容量が 1GB までなら無料で利用できる。登録にクレジット カードは不要。無料版と有料版との違いについては後述
● ノン コーディングで、見栄えの良いレポート/ダッシュボードを作成できる
プログラムを記述することなく、簡単にレポート/ダッシュボードを作成できる。多彩なグラフ/チャートが利用可能で、棒グラフや円グラフ、Treemap、ウォーターフォール(滝)グラフ、地図(マップ)、散布図(バブル)、折れ線、面、ドーナッツ、Funnel(漏斗)、ゲージ、カード、マトリックス(クロス集計表)などを利用できる
● モバイル対応(iOS、Android 端末にも対応)
Power BI サイトは、HTML5 で描画されているので、スマートフォンやタブレット端末からレポートを参照/編集できる。
モバイル向けに最適化されたアプリ(iOS や Android 用の Power BI App)を利用して、レポートを参照することも可能
● Google Analytics や Facebook、Salesforce にも対応(SaaS への接続も可能)
Google Analytics や Facebook、Salesforce、Twillio などの他社製サービスやクラウド サービス(いわゆる SaaS:Software as a Service)に接続して、データ分析レポートを簡単に作成することができる。次のように、レポートを作成するためのテンプレートが多数用意されている。
● オープン データの取得も可能
Power BI は、Web 上のデータソース(CSV ファイルや Excel ファイル、HTML の