Acer Timeline X 3830T の CPU を換装する手順の詳細(AS3830T-N54D の CPU を Core i7-2860QM へ交換)

Acer Timeline X 3830T の CPU(Core i5 2410M 2.3GHz、TB時最大 2.9GHz、TDP 35W)を Core i7-2860QM 2.50GHz、TB時最大 3.60GHz、TDP 45W へ換装すると、Windows エクスペリエンス インデックスの CPU が 7.5 になって、メモリも 7.4 から 7.6 に上がります。


■ CPU の換装手順
換装する前の事前準備は、静電気防止(最近は特に乾燥しているの静電気に要注意)と CPU グリスの用意、工具(ドライバー、ラジオペンチなど)の用意など。
実際に Acer Timeline X 3830T の CPU を換装する手順は、以下のとおりです。
まずは、AC アダプターを外します。

次に、保証対象外となってしまいますよ、というシールを剥がします。

シールを剥がすと、ネジがあるので、これを外します。

これで、少し下にスライドすると、パカっと空きます。ここから見えるネジが 13個ぐらいあるので、これを外します。

外したネジは、以下のように、写真を撮って、プリントアウトした紙に、セロテープなどでくっつけておくと、元に戻すときに、どこのネジかが分かりやすくなります。

ネジをすべて外したら、HDD(SSD)を取り出します。

HDD を取り出すと、その左下に、以下のようにネジがあるので、これも外します。

次に、WiFi モジュールも外します。

これでパームレストが外れるようになるので、以下のように徐々に外します。

外れにくい場合は、マイナス ドライバーなどで、くいくいっとやると外れます。

パームレストタッチパッドマザーボードがケーブルで以下のように繋がれています。

パームレスト側のシールをめくって、ケーブルを外します。

次に、電源ボタンやキーボード、USB などのケーブル(以下の 3ヶ所)がマザーボードと繋がっているので、これを外します。

左側の電源ボタンのケーブルを外す

キーボードのケーブルを外す

USB のケーブルを外す(シールを剥がして、外す)

これで、以下のようにキーボードが外せるようになります。

外れにくい場合は、マイナス ドライバーなどで、くいくいっとやると外れます。

外れた状態

次に、マザーボードのネジを 3本(以下の場所)外します。

ネジを外した後、裏返すと、以下のように少しだけ浮かせられるようになります。

次に、真ん中下にスピーカーのケーブルがあるので、これを外します。

これで、CPU ファンや CPU を交換できるぐらいまで、枠を浮かせられるようになります。

枠を浮かせると、CPU ファンの最後のネジを外せるようになるので、これを外します。

ネジを外すと、CPU ファンを取り出せます。このとき、CPU ファンにはグリスが付いているので、これをマザーボードに付けないように注意します(高さのあるものを下に置いて、浮かせておきます)。


CPU が見えたら、ネジを回して、CPU(Core i5 2410M)を取り外します。


交換する CPU(Core i7-2860QM)



CPU を乗せて、ネジを締めます

グリスを塗ります(私は、ZALMAN の CPU クーラー「CNPS9900 MAX」を購入したときに付属していたグリスを利用しました)。

グリスを真ん中に盛りつけて

CPU ファンを押しつけて、平らに伸ばします(軽く左右にスライドして、伸ばします)。


グリスが平らになったら、CPU ファンを固定して、ネジを締めます。

後の手順は、行ったことを元に戻す形になりますが、念のため手順を。
最初に、スピーカーのケーブルを繋げます(ラジオペンチなどを使うと、付けやすいです)。


枠をかぶせて、

裏返しにして、マザーのネジを 3本締めます。

次に、キーボードをかぶせて、USB のケーブルを付けて、

シールをもとに戻して、

電源ボタンとキーボードのケーブルを繋げます(電源ボタンのケーブルもラジオペンチなどを使うと、付けやすいです)。

この状態で、電源を投入することもできて、以下の写真のように AC アダプタを接続して、電源ボタンを押せば、起動してくるので、F2 キーで BIOS 画面に入れます。

CPU が Core i7-2860QM に換装できたことを確認できます。

確認が終わったら、電源を切って、必ず AC アダプタを外しておくようにします。

次に、パームレストを取り付けます。

タッチパッドのケーブルを外しているので、これを付けます(シールがあるので、これを持ち上げて、ケーブルを差し込みます)。

シールももとに戻します。

WiFi モジュールを取り付けます。

ケーブルが外れてしまってる場合は、以下のようにラジオペンチなどで付けると付けやすいです。

次に、HDD の下に隠れていたネジを締めます。

HDD の下のネジを締め終わったら、HDD を取り付けて、残りのネジ(13本くらい)を締めて完成です。


CPU 換装前後の温度やベンチ結果などについては、以下へ投稿しました。
http://d.hatena.ne.jp/matu_tak/20120117/1326740996